2022年5月14日土曜日

日本LD学会2021年度 第30回大会(神奈川)報告(2021年12月)

日本LD学会2021年度 第30回大会(神奈川)報告

2021年12月10日(金)~12日(日)「LIFE, LOVE,LD-知の創造,情の共有から育むそれぞれのこれから-」をテーマに第30回日本LD学会が開催されました。今年度も昨年度から引き続きWebによるオンライン学術集会という形での開催となりました。学会参加申込は4287件で日本LD学会大会史上過最高だったそうです。

例年「おたふく会」では親の会懇親会やポスター展示担当などのお手伝いをしてきましたが、今年度は自主シンポジウムに参加しコロナ禍で実施可能だった活動の一つ「ペアレント・トレーニングの取り組み」を『コロナ禍の「親の会活動」としてのペアレント・トレーニング』として講演動画で話題提供しました。12月11日(土)13時から13時40分にZoomウェビナーによる質疑応答を行った様子を報告します。


指定討論者:柘植雅義先生(筑波大学人間系教授)

話題提供1:コロナ禍の「親の会活動」としてのペアレント・トレーニング

話題提供2:親の会におけるペアレント・トレーニングの取り組み~コロナ禍でサブリーダーを経験して~

話題提供3:ペアレント・トレーニングの取り組み~メンターとしての役割~


学齢期の子どもをもつ親の会会員を対象とし、日本ペアレント・トレーニング研究会の基本プラットフォームに基づいた内容で、全7回とフォローアップ回の実施の内、4回をオンラインと会場参加のハイブリッドでの開催となった様子を発表しました。12月11日Zoomウェビナーによる質疑応答では指定討論者の柘植先生から「親の会での実施がペアトレの包括的全体的なレビューになるか?」「親の会がペアトレを行う事の意義や成果は?」「ペアトレは教師としての専門性向上に貢献するか?」などの質問が寄せられました。Zoomウェビナーによる質疑応答ではとても緊張しましたが、あっという間に時間が過ぎ、もっとポイント絞って話せたら良かったなと思いました。

来年の開催は京都になっています。会員の皆さんからもより多く参加があると嬉しいです。 (Y)


私の方からは、「親の会におけるペアレント・トレーニングの取り組み~コロナ禍でサブリーダーを経験して~」と題して、会の紹介や過去に実施したおたふく会ペアトレも交えて、2020年度から今年度にかけて実施したおたふく会ペアトレでの運営側の視点で報告しました。「親の会のペアトレならでは…をぜひ紹介したい!」と思っていたのですが、日本LD学会大会という学術の場で大変緊張しました。

指定討論では柘植先生から「親の会がペアトレを実施することの成果」について聞かれ、「スケジュールを参加者中心に調整できる」「プログラムに加えてオプションをしやすい」「親の会活動の一環なので参加費が軽減できる」「参加者同士の長期のお付き合い」などの利点を挙げ、大変和やかな雰囲気の中で報告できました。多くを語りすぎてしまい、親の会がペアトレを行う意義についての時間が無くなってしまったことが反省点となりました。

親の会ペアトレでは、参加者が会員同士なので長期のお付き合いとなれるわけですが、柘植先生から「ペアトレ修了生のその後の追跡調査」についてもご提案いただいたので、10年前におたふく会ペアトレに参加していた会員に、ペアトレの効果についてまとめ、次にまた機会をいただけるようなら報告したいと思います。 (I) 

(2022年3月会報より)

全国LD親の会 第1回・第2回オンライン交流会感想(2022年1月)

全国LD親の会 第1回・第2回オンライン交流会感想

第1回は「2023年度予算要望に向けて」をテーマに、1月15日(土)19時から21時まで、前半にはミーティング、後半にはグループに分かれてざっくばらんな交流会が行われました。おたふく会からは2名が参加しました。

前半のミーティングでは全国LD親の会理事長から、文科省および厚労省に提出の来年度予算要望事項についての説明、日本LD学会大会の教育講演での文科省・厚労省報告についての解説などがありました。また、埼玉親の会「麦」が知事あてに提出された発達障害関係予算要望を参考に、各地域での要望活動や情報・意見交換が行われました。

新型コロナウイルスの影響により社会全体が非常に大きく動いている中、全国各地の親の会で情報を共有し、自分たちの住む地域で何が実現されているのかを把握し、各地の状況に合った要望活動をする必要性を、今回ミーティングでひしひしと感じました。おたふく会は、大阪府・大阪市の発達障がい児者支援体制整備の会議に委員として参画しており、毎年の総会後に報告があります。現状を理解でき大変参考になる絶好の機会ですので、会員の皆さんも出席し、地域の詳細な情報を収集されてはと思いました。

第2回は「コロナ禍における新年度の活動 について」をテーマに、3月12日(土)19時から21時までオンライン交流会が行われ、おたふく会からは2名が参加しました。

今回は事前にアンケートを実施、コロナ禍での親の会活動の現状や困っていること・工夫していることなどの情報をあらかじめ全て知ることができました。親の会全体で会員減、会員の高齢化、コロナ禍で活動を制限、役員のなり手不足などの現状の中で、やはりオンラインを活用した活動が多く聞かれました。また、感染者数のピークが過ぎると感染防止に努めながら対面での活動の良さを改めて実感できたとの報告も印象的でした。地域の親の会の取り組みがじっくり聞くことができ、大変有意義な時間となりました。

第1回・第2回ともに、各親の会の役員が参加対象のオンライン交流会でしたが、全国各地の方々と話ができる良い企画なので、ぜひ役員以外の会員でも気軽に身近に交流できるように広がれば素晴らしいなと思いました。交流会を企画してくださった全国LD親の会の役員の皆さまに感謝です!ありがとうございました。

(2022年3月会報)

全国LD親の会編『発達が気になる子の子育てモヤモヤ解消ヒントブック 集団の生活編』のご案内(2022年1月)

全国LD親の会編『発達が気になる子の子育てモヤモヤ解消ヒントブック 集団の生活編』のご案内

全国LD親の会編『発達が気になる子の子育てモヤモヤ解消ヒントブック』、昨年かもがわ出版から発行されたⅰ)生活の基礎作り に引き続き、ⅱ)集団の生活編 がとうとう出版されました!

全国の親の会会員からの子育てエピソードがギュッとつまった楽しいヒントブックです!なんと今回は尾木ママ推薦の帯が!前回同様、とっても素敵なオススメ本です!

<シリーズ今後の予定>

ⅲ)世界を広げる ⅳ)ことばと学習 ⅴ) 家族・地域・保護者 みんなと繋がる

(2022年3月会報より)


ご存じですか? 寄贈図書について(2022年3月)

ご存じですか? 寄贈図書について

おたふく会では昨年末より、全国LD親の会発行の冊子・報告書や会に贈られる書籍をドーンセンター情報ライブラリーに寄贈申請しています。会で保管している発達障害関連の書籍を、おたふく会会員だけでなく多くの方々にご覧いただき、発達障害への正しい理解を進めるため行っています。

おたふく会活動などでドーンセンターにお越しの際には、2階情報ライブラリーにもぜひお立ち寄りください。

ドーンセンターHPの「情報ライブラリー」→「資料検索」で、「全国LD親の会」などのフリーワード検索していただくと、情報ライブラリーで蔵書している関連書籍や貸し出し状況が一目瞭然なので便利です!

※寄贈申請後、審査を経て書架に並ぶまでに数か月かかりますのでご了承ください。


<ドーンセンター情報ライブラリー>

開室時間 火曜日~土曜日…9時30分~21時30分 日曜日・祝日…9時30分~17時

※貸出・情報相談は閉室の10分前まで

休室日  ドーンセンター休館日・年末年始・毎月最終火曜日・特別資料整理期間


《ご報告》

柘植雅義先生より、ハンディシリーズ『発達障害支援・特別支援教育ナビ』(金子書房刊)を賜りました。

心よりお礼申し上げます。

(2022年3月会報より)