2023年3月19日日曜日

アドベンチャークラブ 秋の廃線敷ハイキング(2022年10月)

アドベンチャークラブ 

秋の廃線敷ハイキング

10月23日(日)に、大谷和夫先生にご同行いただき、廃線敷ハイキ

ングに行ってきました。4家族8名(大人5名、子ども3名)が参加し

ました。

当日は10時30分にJR「生瀬」駅に集合し、廃線跡を「武田尾」

駅まで歩きました。道中にはトンネルがあり、真っ暗な中を懐中電灯

で足元を照らして、皆で声掛けしながら歩きました。日なたでは暑い

くらいでしたが、木陰や渓谷沿い、トンネルの中では涼しく感じまし

た。親同士も日ごろの子育てについて楽しくお喋りしながら歩きまし

た。お弁当を食べながら、大谷先生に子育てや進路について相談した

り、先生ご自身が教育に携わってこられた、これまでのお話も少し伺

うことができ、自然の中で楽しい時間を過ごしました。

感 想

・みんなでワイワイ行けて楽しかったです。(中3H君)

・廃線跡の枕木の上を歩き電車になったような気分でした。トンネル

は暗くて迫力があり、トンネルの天井にはすすがあり、昔電車が走っ

ていたかと思うとわくわくしました。(中2H君)

・以前から一度行ってみたいとずっと思っていて、でも、自分達だけ

でなかなか行く勇気が無く、こちらで連れて行ってくださり、本当に

感謝です。雄大な自然に母子共に大変感動しておりました。とても貴

重な体験させて頂き、それに皆さん優しく迎え入れて下さり、本当に

本当にありがとうございました。m(__)m(中3H君母)

・10月下旬と思えないような暑さでしたが、トンネルの冷気に武庫川

渓谷の渓谷美や巨岩、川のせせらぎに癒されました。四季折々の自然

を楽しめる所なので、次回は桜や紅葉の季節に行けたらと思います。

(中2H君母)

(2022年11月会報より)

アンダンテ&ジェントル 青年本人交流会の報告(2022年10月)

アンダンテ&ジェントル 

青年本人交流会の報告

 10月9日(日)ドーンセンター中会議室でアンダンテ&ジェントル青年交流会を行いました。参加者は青年本人8名と会員1名でした。黙食でお弁当を食べた後、参加者が近況報告をし、今後の交流会への希望を話し合いました。そして最後は、ゲーム大会で盛り上がりました。

 2年半ぶりの交流会に参加者からは「ゲーム大会が楽しかった」「久しぶりにみんなに会えてうれしかったし楽しかった」「こうやって会えて面白かった」などの感想をいただき、コロナ禍以後初めての交流会を無事に終えました。これからも 感染対策をしながら本人活動をしていきたいと思いますのでどうぞご参加下さい。

(2022年11月会報より)

オンライン 親の勉強会 第1回報告(2022年8月)

オンライン 親の勉強会 第1回報告

8月7日(日)10時より、第1回「オンライン 親の勉強会」を開催しました。参加は4名(中学生・大学生・20代・30代のお子さんのいる保護者)で、運営委員会などでよく顔を合わせているメンバーでした。

「何をテーマにして話そう…」といった相談から、4月文科省通知に関すること、計画相談支援のことなど身近な話題や情報交換で大いに話し合いました。次回は発表やディスカッションをぜひ開始したいと思います。

(2022年9月会報より)

オンライン 親の勉強会 第2回報告と今後について(2022年10月)

オンライン 親の勉強会 

第2回報告と今後について

10月16日(日)10時より、第2回「オンライン 親の勉強会」を開催しました。参加は前回からのメンバー3名(大学生・20代・30代のお子さんのいる保護者)でした。今回は、LDのある方でひらがなしか読めないが「読み上げ機能」を活用している事例の他いくつかの報告と、2022年度会員アンケート結果をもとに教育・厚生・労働関係それぞれの話題で各自意見を出し合いました。

<今後について> オンライン親の勉強会では、会員自らが主体性をもって発達障がいについて学び、ディスカッションの場を提供するつもりで企画いたしましたが参加がふるわず、一旦休止いたします。会員の皆様が参加しやすいような開催方法を検討し直します。

(2022年11月会報より)

知っ得シリーズ② 「障害年金Q&A」(2022年11月)

知っ得シリーズ② 「障害年金Q&A」

 「知っ得シリーズ」は、会活動や支援体制・仕組みなど、知っているようで知らない色々な事について、リレー形式で掲載します。7月に行われた全国LD親の会オンライン勉強会では、日詰正文先生による「障害年金と障害者手帳について」をテーマに障害年金の基礎知識を学びました。

 今回の「知っ得シリーズ」では、障害年金専門 ぽぷりサポート事務所の社会保険労務士 溝上久美子(「おたふく会」代表)が、障害年金請求の際の留意点についての質問にお答えします。

《質問》 障害年金の請求には初診日(障害のもとになった病気や障害で初めて病院にかかった日)が大切だと聞きましたが、初診日にはどのような意味があるのでしょうか?

《回答》 障害年金の請求のために、初診日が大切な理由は、一つは初診日に加入していた年金制度(20歳前と国民年金・厚生年金)によって、受給できる制度に違いがあるためです。国民年金は障害の程度が3級では受給できない、厚生年金は1・2級は2階建ての年金が受給できるなどの制度の違いがあります。

 二つ目は、初めて障害年金の請求ができる日(障害認定日といいます)が、初診日が18歳6か月より前であれば20歳到達時(誕生日の前日)ですが、初診日が18歳6か月より後であれば、初診から1年6か月を経過した日になります。初診日が20歳前の場合は、障害認定日の前後3か月以内の診断書が必要ですが、20歳以降場合、障害認定日以降3か月以内の診断書になるなど、請求するときにどの時点の診断書を書いてもらうのかに違いがあります。

 三つ目に、20歳以降に初診日がある場合、初診日までの年金保険料の納付状況によって、障害年金が請求できない場合があるためです。具体的には、初診日の前々月から前の直近の1年に未納がない場合、または前々月までの全加入期間の2/3以上の保険料の納付・免除が必要です。初診日以降に保険料を納めてもだめで、受診する前に支払いや免除申請をしておかなくてはなりません。20歳になったばかりの時が特に引っかかりやすく、すぐに納付や免除申請をしておくことが大切です。

《質問》 診断名がLD、AD/HD、広汎性発達障害などその時によって違う名前になっています。このような場合は、いつが初診日になるのでしょうか?

《回答》 まず、請求時点で先天性(原因不明)の知的障害を伴っていると診断されている場合は、発病日、初診日とも出生日となり、初診日の証明は必要ありません。知的障害の場合は、医療機関にかからずに、心理検査の結果で療育手帳を取得していることが多いためです。ただし、精神の診断書を提出する必要がありますので、年金の診断書を記載してもらえる医療機関を探して受診する必要があります。

 ただ、全く特別支援教育を受けることなく、一般で厚生年金加入後に仕事のストレスなどで二次障害となり軽度の知的障害がわかったような場合は、厚生年金加入中の初診日が認められることもあります。

 障害年金を請求する時点で知的障害を伴っていないと診断されている場合は、発病は出生日であっても、初診日は、傷病を自覚して初めて精神科や心療内科を受診した日となることが多いです。

 単なる診断名の変更であれば、(精神科では診断名が変わることも珍しくありません)同じ病気とみなされて、一番古い精神科や心療内科の受診が初診日となることが多いです。発達障害が原因で、二次障害としてうつ病や双極性障害を発症した場合も同じ傷病とみなされることが多いです。

(2022年11月会報より)

2022年度おたふく会アンケート結果(2022年11月)

 2022年度おたふく会アンケート結果

~アンケートへのご協力ありがとうございました~

おたふく会では毎年、会員継続手続きの際にアンケートを実施しています。今年度は、全国LD親の会の文科省・厚労省宛の要望項目の中から、「おたふく会会員もこれは強く要望したい!!」と思われていることにチェック(複数回答)や、困っている現状・ご意見も自由に記述していただきました。継続会員の回答者数は、小中グループ9名中8名・高大グループ18名中16名、青年グループ51名中40名でした。皆さんからのアンケート回答は、おたふく会が参画している発達障害支援体制整備関連の会議等で会の意見として参考・活用します。

おたふく会アンケートの自由記述から  ~貴重なご意見ありがとうございました~

【教育関係】

・期限付き臨時教員による配置を改め正規の教員の配置を計画的に進めてもらいたい。

・初任教員がクラス担任を持つ場合には副担を付けてほしい。

・35人以上の普通級では担任の負担が大きすぎて、個別の支援や配慮を提案やお願いできる状況ではない。

・1クラスあたりの人数を小さくすることは是非とも有効策として促進してほしい。

・支援籍はカウントされない所がある為、支援学級籍と通常学級籍のダブルカウントを認め、学級数増を求める。

・職場が小学校ですが、コロナ禍で教員や支援員が欠勤すれば人が足りず困っている。

・通級を各校に設置し、自校通級を進めてほしい。

・スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセリング、通級が増えてほしい。

・特性を理解し「個別対応」して下さる先生が特別扱いされることなく学校全体で取り組む体制を整えてほしい。

・学校がフィットしない子のため「校内フリースクール」「適応指導教室」を各校設置し選択肢を用意してほしい。

・個別の教育支援計画は、1年後の評価・支援内容等の記録を毎年保護者にも渡してほしい。

・切れ目のない支援のため、本人・親・前任・後任を交えて伝える機会を新年度スタートで設けてほしい。

・先生同士の引継ぎをしっかりしてほしい。

・中学校に上がる際、支援内容を伝えても出来なさそうだった。不安なく進学できる対策を立ててほしい。

・進学先に配慮をお願いした際「協力できない、どうにもなりません」と言われた。タブレット持込みも不可です。

・タブレット端末は障がいのある児童生徒が個別に活用できる感じではない。

・デジタル教科書は先生方の端末に入っているものを見せてもらうので、支援担がいない時は個別に見られない。

・発達障がいのある大学生への就職支援の充実を求める。

・手帳のない大学生が、合理的配慮のある企業の就労につながるよう就活支援からサポートしてほしい。

・学校と医療やデイサービス等が協力して、支援がスムーズになるようにしてほしい。

・学校と福祉(放デイ等)とで情報共有し連携を強くしてほしい。

・ホームスクール、フリースクールを行う事は許されているが、その場合は「助成金」などの補助をしてほしい。

・(全国LD親の会の要望項目は)全て重要と思う。

・私立大学においては自主努力という事であいまいさがあり各大学においても差がある。

・「どの大学が発達障がいの学生に手厚いか?」と皆さん聞いてこられるが、我が家も手探りの中で入学した。

・大学側も積極的に年々増えていく配慮学生の取り組みに力を入れる様に要望したい。

【厚生関係】

・役所の支援担当者が発達障がいに詳しくない(理解がない)。

・相談支援事業所の相談員の質的向上。

・1人っ子のため親亡き後、施設入所や後見人などが心配です。

・役所の書類は親が手伝っているので対応できるが、親以外に頼れる体制がない。

・現在 福祉サービスを利用していないため、計画相談の対象ではなくなった。

・親亡き後を考えると、困った時にどうやって支援者とつながれるのかに悩む。

・送迎無しの放デイでは親の負担が大きく移動支援を使いたかったが、放デイの送迎には利用できなかった。

・中高大学向けの進路支援型のデイサービスなど増えると助かる。

・本人は1人暮らしの気持ちが強く毎月グループホームでショートをしており、私も子の自立を第一に考えたい。

・子ども医療で、上限月額500円等で発達外来に何年も継続して通院・投薬を受けさせてもらっている。成人後は現在の小児科にかかれなくなり、医療費も増大すると思うと不安。

・成人後、かかりつけ医が見つかるか心配(手帳更新の際の発達検査が2年に1度2万円程かかり自費なので…)。

・医療費が大きくなるのが心配。親が亡くなると本人が負担するので払えるのかが不安。

・新たに病院(合う先生)を探したり、本人が悩みをそこで話していく事はとても難しい場合があると感じる。

・親子共に長い目で関わり助言して下さる専門医師がいる環境は必要だと思う。

・こどもに合う医師を探しても新規受付はなかったり、次の病院に繋げられないかも…と不安。

・通院しているクリニックが閉院した場合、親なら次を探せるが、本人だけになった場合の支援をしてほしい。

・地域で健康に暮らしていくため、全医療機関の医師~職員の発達障がいに対する理解・対応方法の工夫がほしい。

・今は受診ヘルプカードをつくって医療機関に見せているが、ちゃんと対応してもらえるところばかりではない。

・電車・バスなど人の多い場所に困っている。タクシーや人の少ない電車・車両が利用しやすくなると助かる。

・成人年齢が18才に引き下げになったことによる契約等のトラブルに対しての学習の充実。

【労働関係】

・外出がしんどいため、在宅ワークやテレワークによる障がい者雇用を推進してほしい。

・職場定着支援は就労後10年、20年以上たっても必要だと思う。

・継続して勤務できている場合は自動的に勤務時間を増やし、社会保険に加入できるようにしてほしい。

・職場は雇用後、難しくない仕事をやらせて何か問題が起こればその都度対応しようと思っているのが見える。

・ジョブコーチも数が足りているとは思えず不安が多い。

・精神福祉手帳はもっているが一般就労であるため、支援は受けていない。就労半年で2ヶ月休業し復職となった。

・精神科のドクターに相談はしているが、今の会社を続けるべきかやめるべきか、息子の様子を見ている所です。

・職場で困った時に上司に伝えられず、親が相談に乗り、支援センターに行っている。どこまで親が介入すべきか?

・「職リハ訓練生」となったが、1年間勤めあげられるか、また就職につなげられるのか、親としてとても不安。

・発達障がいを雇うところが増えてほしいです。

・就労出来た後も個人に合った支援を求めやすい環境が好ましいので、社員・職員のサポートも強く望む。

・定着支援は、就労移行などを経た人以外も利用しやすくしてほしい。また、期間の延長を望む。

・就労先に関する情報なども教えていただきたい。

・公的機関での障がい者雇用をすすめているので、「チャレンジ雇用」と期間を限定することはないと思う。

・福祉をよくわかっていない経営者が乱立しているように感じる。

・職場が地方で1人暮らしというのも大変。

・グループホームが合わず1人暮らしを希望した場合、公的年金だけでは住居費が不足し、住宅補助の制度が必要。

・家事援助ヘルパーさんに障がい特性を理解してもらうための研修等を行える公的専門機関が必要。

(2022年11月会報より)

チェック項目 (全国LD親の会HPより引用、要望の下位項目をここでは省略しています)

 

教育関係

通常の学級における学級規模を小さくし指導の充実を促進すること

合理的配慮を確保しつつ、インクルーシブ教育システムの充実の推進を図ること

切れ目のない支援体制整備の一層の推進と指導の充実を図ること

GIGAスクール構想によるICT機器の整備を進め、誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びを確立すること

キャリア教育は本人の特性を考慮し、適切な指導を行うこと

発達障害の特性に応じた緊急時の支援対策を整備・周知すること

 

厚生関係

発達障害者支援センターの専門相談員および職員を増員すること

身近な地域での発達障害児者およびその家族に対する支援を推進すること

乳幼児から成人までの発達障害に対応できる医療機関を拡充すること

発達障害者に対する情報支援体制の整備を拡充すること

感覚過敏等により、公共交通機関の利用が困難な発達障害のある人に対する外出支援を構築すること

発達障害の特性に応じた緊急時の支援対策の整備・周知すること

 

労働関係

継続して働き続けるための支援を充実すること

発達障害者に対する相談体制の整備と多様かつ効果的な職業訓練、職場実習制度を充実すること

発達障害者の雇用を促進すること

公的機関における発達障害者の雇用を促進すること

雇用・就業関係機関職員や事業所に対する発達障害関係の研修を充実すること

障害者就業・生活支援センター事業を拡充すること




全国LD親の会『かけはし』最新号のお知らせ(2022年11月)

全国LD親の会『かけはし』最新号のお知らせ

全国LD親の会発行の機関紙『かけはし』第95号が、ホームページにアップされました。最新号では、

・第21回公開フォーラムのお知らせ

・発達が気になる子の子育てモヤモヤ解消ヒントブック 社会の中で生きるちから編

・オンライン行政勉強会のご報告・オンライン役員交流会のご報告

・2022年度全国会員子どもの構成調査集計のご報告

・Webアンケート「保護者から見たGIGAスクール〜1人1台端末等の活用状況調査〜」のお知らせ

・令和5年度予算要望書提出のご報告  などが掲載されています。

全国LD親の会ホームページ https://www.jpald.net/kakehashi/index.html からダウンロードできます。

※おたふく会会員には11月会報に同封しています。

(2022年11月会報より)