2022年10月8日土曜日

知っ得シリーズ①「ペアレント・メンター」活動について(2022年9月)

知っ得シリーズ① 

「ペアレント・メンター」活動について

「知っ得シリーズ」は、会活動や支援体制・仕組みなど知っているようで知らない色々な事について、リレー形式で掲載します。第1回は、ペアレント・メンター活動です。おたふく会では、会員が大阪府のペアレント・メンターに登録し活動を行っていますので、関連情報をご紹介します。

大阪府では、平成26年度から大阪府ペアレント・メンター事業を実施しています。この事業では発達障がいのあるお子さんを育ててこられた先輩保護者であるペアレント・メンターが、子育てに関する経験談の紹介や、親目線での情報提供等の活動を通して、発達障がいのあるお子さんがいらっしゃるご家庭をサポートしています。同じ思いを抱える親との交流の場は、子育てに悩むご家族の安心や将来への見通しにもつながり、家族同士のつながりや専門機関等に相談するきっかけづくりにもなります。  <大阪府発達障がい者支援センター アクトおおさか ホームページより抜粋>

★どうしたらペアレント・メンターになれるの?

大阪府が実施(隔年)するペアレント・メンター養成研修(ベーシック研修)を受講し、修了します。

<現在の養成研修(ベーシック研修)の受講要件>

大阪府ペアレント・メンター事業の主旨や活動内容に賛同の上、ご協力いただける方で以下の①~③にあてはまる方。

大阪府発達障害団体ネットワークに加入している団体に所属している方(現在13団体が加入)

所属団体で活動歴が2年以上ある方

所属団体から推薦を受けた方

大阪府ではこれまで70名を超えるメンターの方が登録されていて、今年度(令和4年)では56名が活動メンターとなり、府下の各地域・各所(派遣依頼のあったところ)へ派遣されてメンター活動を行なっています(令和3年度16人)。おたふく会からは、平成27年度から令和3年度までの7年間で、延べ18名のメンターが活動しています。その対象(派遣先)は、小学校の支援学級在籍保護者や職員の集まり、その地域の発達障がい児の保護者・発達障がい児の支援に携わる方たちの集会や研修会、ペアレント・トレーニング参加者(市民)と従事職員や、幼・小・中の教職員などさまざまです。そのような場で(自分の子育ての)体験をお話しすることがメンターの活動です。

今年度は上記の「ベーシック研修」の実施年ではありませんが、既に登録しているペアレント・メンターの活動を支えるための養成研修(フォローアップ研修やスキルアップ研修)が年2回開催され、他団体のメンターさんたちとの交流会もあり、おたふく会からも多数参加します。

おたふく会では、昨年度のベーシック養成研修修了者の2名を加えて、今年度のペアレント・メンター登録者は11名となっています。大阪府下での派遣活動だけではなく、おたふく会の中でのペアレント・メンター活動として、これまで、全会員対象の「ペアレント・トークGO!先輩会員と話をしよう」を開催したり(計6回開催。各回「社会資源」「金銭管理」等テーマを決めて体験や工夫を話し合う)、今年度からは「おたふく会活動紹介」を担当するなど、活発に活動しています。メンター同士の交流や情報交換も行っています。

         大阪府ペアレント・メンター事業のリーフレット

(2022年9月会報より)