2022年10月8日土曜日

これからの支援教育について わたしたちも話し合ってみました!(2022年9月)

これからの支援教育について

わたしたちも話し合ってみました!

 4月27日の文科省通知「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」を受け、支援学級籍の子どもをもつ保護者対象にあちこちで来年度の学級籍や支援・指導について説明が行われていますね。この件について、おたふく会では9月運営委員会で話し合いが行われました。参加者は、小中学生4名・高校生1名・大学生(院生含)4名・20代青年2名・30代青年2名の保護者計13名でした。義務教育期の保護者だけでなく、子どもはもう成人したけれど支援教育の流れをずっと見守ってきた会員も一緒になって考え、意見を出し合いました。子どもや保護者の戸惑いを懸念する声、現況を鑑みると支援学級から通級指導教室への移行検討は仕方がないのではないか?といった声、通級指導がさらに充実することを求める声など、様々な意見が飛び交いました。その中から一部ではありますが報告します。

 ・先日の懇談で先生から「支援は必要ないです」と度々言われた。この通知によるものだとは知らなかった。現在、支援級在籍の子どもや保護者は、急な変更に戸惑う人が多いかも。

・たしかに大阪は多いわ...。診断がなくても支援級に在籍できたので、増えたのも仕方ない気がする。

・中学校での支援って、学習支援ばかりな感じが…。自立支援活動は充実してたの?

・最近よく聞く「その支援は本当に必要ですか?」。実際に「支援級より通級利用の方がいいのでは?」と思う子もいるね。

・通常学級籍だと保護者のニーズを聞いてもらいにくくならないかなぁ、とくにクラスでの支援で。担任の先生はお忙しいし。

・私の息子は小1の時から今も、自校通級に通っています。通級では年々専門性も上がり、本人に合った個別の支援指導が受けて来られていたことを改めて気づきました。

・通常学級で支援の充実が問われるなぁ…。支援員の人数は確保されているのか?

・「各校に自校通級が出来る事」「これまでより、個に合った支援が受けられるようになる事」「支援級から外され通級も使えず、通常学級で放置され困る子が増えない事」が大事なんだと思います。

・私もそうですが、「早期発見・早期療育」で支援学級籍を選ぶ(←保険をかける的な)保護者も多かった気が…。

・通級担当の先生が複数校掛け持ちして指導に回っているところもあり、通級指導を週に1時間しか受けられなくなる生徒もでるね。

・学校によっては、支援担の入り込み減少が生じて、担任の先生の負担が増えるのではないかな。

・「教員不足」のことも気がかり。

 運営委員会では、毎回、様々な資料を回覧しております。当日は、上記に関連する資料を回覧したところ色々な意見がでましたので、メモにまとめ報告いたしました。旬の情報が行き交うおたふく会の運営委員会は、会員ならどなたでも参加できます。ぜひ、ご出席ください。

(2022年9月会報より)