2025年11月8日土曜日

大阪第35回大阪LD親の会「おたふく会」総会の報告とご挨拶(2025年5月)

 大阪第35回大阪LD親の会「おたふく会」総会の報告とご挨拶

2025年5月25日(日)ドーンセンター大会議室にて、第35回大阪LD親の会「おたふく会」総会を開催いたしました。会場出席者は17名・オンラインでの出席者は3名、欠席による委任状の提出は75名でした。2024年度活動報告および決算報告、2025年度の役員・運営委員案、活動方針と計画、予算案への各提案について、すべて承認可決されましたことをご報告いたします。

代表挨拶                               

「おたふく会」の活動にご理解、ご協力をいただき、いつもありがとうございます。

2025年度も引き続き代表をさせていただくことになりました。会員のみなさま、運営委員のみなさまのおかげで、なんとか務められております。本当にありがとうございます。至らない点が多々あるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。

2025年度 大阪LD親の会「おたふく会」代表  溝上 久美子

(2025年7月会報より)

知っ得シリーズ10 「特例子会社について」(2025年7月)

知っ得シリーズ10 「特例子会社について」

「知っ得シリーズ」は、会活動や支援体制・仕組みなど、知っているようで知らない色々な事について、リレー形式で掲載します。今回は、「特例子会社」についてご紹介します。

大阪府内には、72社の特例子会社があり、5,058人の障害者が雇用されています(2024年6月1日現在)。特例子会社とは、障害者雇用促進法に基づき、事業主(親会社)が障害者の雇用に特別の配慮をした子会社で、厚生労働大臣の認定を受けた会社のことです。一定の要件を満たした上で、親会社の実雇用率を算定できます。※法定雇用率=民間企業(40人以上規模):2.5%

・事業主にとってのメリット…障害の特性に配慮した仕事の確保・職場環境の整備が容易となり、これにより障害者の能力を十分に引き出すことができる。職場定着率が高まり、生産性の向上が期待できる。など

・障害者にとってのメリット…雇用機会の拡大が図られる。障害者に配慮された職場環境の中で、個々人の能力を発揮する機会が確保される。など

わたしたち「おたふく会」会員の子どもたちも多数、様々な特例子会社に就職して働いています。職種も、作業系(清掃、園芸、機器組立・分解、印刷、機械操作、メールサービス、物流等)、事務系(PC業務、事務アシスト等)、店舗系(レジ打ち、店舗支援等)など様々です。

<大阪府内の特例子会社の例:設立の早い会社より抜粋、( )は親会社名、数字は設立年>

・シャープ特選工業㈱(シャープ㈱ S52)・パナソニックエコシステムズ共栄㈱(パナソニックエコシステムズ㈱ S55)・SMBCグリーンサービス㈱(㈱三井住友銀行H3)・㈱ニッセイ・ニュークリエーション(日本生命保険相互会社 H6)・㈱ダイキンサンライズ摂津(ダイキン工業㈱ H6)・㈱かんでんエルハート(関西電力㈱ H7)・㈱エルアイ武田(武田薬品工業㈱ H7)・㈱スミセイハーモニー(住友生命保険相互会社H13)・クボタワークス㈱(㈱クボタ H15)・コクヨKハート㈱ (コクヨ㈱ H17)・㈱あしすと阪急阪神(阪急阪神ホールディングス㈱ H17)・㈱南海ハートフルサービス(南海電気鉄道㈱ H17)・㈱サポート21(㈱ケア21 H18)

〔厚生労働省 障害者就労施設等情報の「特例子会社一覧」(2024年6月1日現在)より〕

(2025年7月会報より)

学校の中の特別な教育的支援を必要とする児童生徒の取り巻く環境~支援教育支援員から見た現状~(2025年4月)

 学校の中の特別な教育的支援を必要とする児童生徒の取り巻く環境

~支援教育支援員から見た現状~

4月27日(日)10時30分からドーンセンター和室にて、支援教育支援員として勤務されておられる先輩会員さんにご登壇いただき、学校現場の現状、どのような支援が行われているのか、また子どもたちの取り巻く環境についてお話しいただきました。参加者は保護者や支援者でもある保護者計7名。

お昼のランチタイム交流会を挟みリラックスした雰囲気の中、会員同士の意見交換も行われ、大変有意義な時間となりました。お忙しい中、資料作成から盛りだくさんの内容のお話と大変貴重なお話をしていただき本当にありがとうございました。ご参加頂きました皆さまもありがとうございました。

(2025年7月会報より)

第35回総会特別企画 みんなで学ぼう!こころとからだの大切な話(2025年5月)

 第35回総会特別企画

みんなで学ぼう!こころとからだの大切な話

5月25日(日)ドーンセンター大会議室にて行い、参加は中学生から青年の保護者22名でした。講師に、もと教員で現在は障害のある青年や支援者等を対象とした性のセミナーにも取り組まれている千住(せんじゅう)真理子先生をお招きしました。性教育の現状、からだや性に関する正しい知識を学ぶことや伝えることがいかに大切か、事例やグッズの紹介とともに大変わかりやすくお話してくださいました。恋愛・性・結婚・出産・家庭をもつことの権利とともに、性被害・性加害についても聴くことができ、改めて保護者の立場で「性」について考える貴重な機会となりました。

参加者からは、「本人の性や恋愛といったことに親として不安・悩み・躊躇していたことが、先生のお話を聴いて誤解がとけて勉強になった」「学ぶからこそ本人も相手も大切にできることがわかった」「性に関することで本人とのコミュニケーションの取り方がわかり、親として正しくしっかり伝えようと思う」といった感想が多数寄せられました。

感想の一部をご紹介させていただきます。

・性教育となると構えてしまいますが、今日、千住先生のお話を聞いて、“とても楽しい、面白い”ことなんだと改めて感じました。真面目に対応すること、自然に話すことが、科学的で正しい性教育ができるんだなと思いました。

・子どもが最近「自分は変わってるし、恋愛の相手はできない。一生結婚をできない…」みたいに言うことがあり、親も「結婚したら大変だし、仕方ないか…」と言わないながらも内心思っていましたが、本日、千住先生のお話を聞いて、障害があっても当たり前のように恋愛をしたり、セルフプレジャーの権利があることを子どもにしっかり伝えようと思いました。

・お話を伺い、性教育とは生きるための教育だとわかりました。正しい知識があれば、子どもは自分で決められるのだと気づきがありました。子どもを信じて、自分で決められるようにサポートしてあげたいと思います。

・障害のある子どもの性教育ということですが、伝え方など具体例がよくわかりました。性教育以外でも、日ごろのコミュニケーションのとり方も、参考にさせてもらいたいです。「からだの権利」は知らなかったが、あらためて子どもに伝えていきたいと思いました。

・日本の性教育が遅れているのは何故か疑問があったのですが、先生のお話でわかりました。性教育の大切さを改めて感じました。サイコロゲーム&おねがいゲームはとても参考になりました。子どもにもセミナーに参加してほしいと思いました。

・進路、人生、生活を豊かに…という広い意味でとらえて学ぶのが心に留まりました。遊びの中に大切な要素をおりこんで、仲間と深めていく時間はすばらしいなと思いました。

(2025年7月会報より)