特定非営利活動法人 全国LD親の会 総会、研修会
特定非営利活動法人 全国LD親の会総会、研修会が6月15日(土)に開催され、参加してきました。
総会は全国の親の会が参加され、議案書に沿って進行され、決議として「平成30年度事業報告」「平成30年度決算報告および監査報告」「平成31年度(令和元年度)役員選任」理事会報告として「平成31年度(令和元年度)事業計画」「平成31年度(令和元年度)予算」について議事が進行され滞りなく終了しました。その後、「発達障害のある高校生の実態調査からみた現状と課題 NPO法人全国LD親の会・会員調査」とのタイトルで、NPO法人全国LD親の会の東條裕志氏から全国LD親の会加盟団体の「15~21歳の子どもとその保護者」を対象に行った会員調査の内容を要約して報告されました。報告の内容はほぼ実感として感じているようなものでしたが、やはり調査の分析結果で出てくると「なるほどね、やっぱりね」という形で報告されているところが印象に残りました。例えば「進路選択で困った内容」として多かったのが「情報が少なかった」「不登校であった」、中学校の学級籍は通常学級が減り特別支援学級が増えている、保護者から見た「学校としての発達障害の理解」は以前調査より進んでいるように見える、保護者の1/3は子どもに「友人がいない」と思っているが保護者が「友人がいない」と回答していても本人は約6割「友だちがいる」と回答している、高校生と高卒者を合わせた集計ではどの学校でも「責任ある役割が苦手」という設問に「はい」「どちらかといえばはい」の回答が合わせて5割以上ある。といった内容は実体験としてあるなと感じました。調査結果の報告は親の会で活動されている人にとっては「うんうん」とうなずく内容ばかりで目新しいものではないかもしれないけれども、分析、文章化していくと周りの人たちへの理解が深まるものとしてとても参考になるのではないかとそのように思いました。
(2019年9月会報より)