ディスレクシア月間啓発・要望活動報告
会員の皆さま、9月会報とともにお送りしたディスレクシア月間啓発チラシをご覧いただけましたか?また、読書バリアフリー法についてご存じでしょうか?読書バリアフリー法は、2019年6月に成立し、障害の有無に関わらず、すべての人が読書による文字・活字文化の恩恵を受けられるようにするための法律で、すでに各自治体で公立図書館・学校図書館での環境整備の取り組みが始められています。
参考:「読書バリアフリー法」啓発リーフレット(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_01304.html
ディスレクシア月間実行委員会では、2023年から10月を「ディスレクシア月間」としてより広く啓発を進める様々な取り組みを進めています。委員会に参画している全国LD親の会では、ディスレクシアなど読みに困難のある人達が一人ひとりに合った方法で読書ができる環境を整えてもらうべく、公立図書館および学校図書館に、音声化やルビがふってある図書・デジタル化された書籍等(映像を含む)の充実を求める働きかけを行うことが重要ととらえ、今年度から全国LD親の会加盟団体を通じて各地域の所轄に要望活動を行っていくことになりました。
「読書バリアフリー法による情報保障を求める要望書」内容
1、音声化された図書、ルビがふってある図書、電子化された書籍等(映像を含む)などが利用できる環境を整えてください。
2、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」第二条にあるように、この法律における「視覚障害者等」とは、視覚障害、発達障害、肢体不自由その他の障害により、書籍について、視覚による表現の認識が困難な者であることなどの啓発活動をおこなってください。
おたふく会では、大阪LD・軽度発達障害親の会「翼」とともに、府下の公立図書館(あるいは公民館付設の図書室)や学校図書館を所轄している教育委員会や図書館に、9月29日付けで要望書を84か所に提出、啓発ポスターの掲示を96か所に依頼しました。
(2023年11月会報より)