日本LD学会大会に参加して
~今後につなぐ新たな一歩~ LDグループ
日本LD学会第34回大会におたふく会LDグループより2名参加しました。参加にあたっては①講師へ直接質問 ②名刺交換 ③ネットワーク形成を目標に掲げ、いずれも達成。研究者・専門職とつながり、今後の活動に直結する成果を得ました。
【早期発見の国際的潮流 ― Nadine Gaab先生の講義より ― 】
米ハーバード教育大学院のNadine Gaab先生は「発見や支援は早ければ早いほど読み書き力の向上チャンスが増える。就学を待つ必要はない」と強調されました。私が実施している他の活動で就学前児童のアセスメントに課題を感じていたため、「日本には就学前の読み書きアセスメントツールが存在しないが、どう対応すべきか」と直接質問。先生からは「自作ツールの日本語化は不可能ではない。小児科医の協力があれば開発可能」との明確な回答を得ました。さらに「診断ではなく『リスク評価』として早期支援を行う」「学校での失敗を待つ必要はない」との示唆に加え、最後に「必要な協力は惜しまない」という温かいメッセージもいただきました。日本の支援体制・制度設計にとって極めて重要な視点と大きな励ましです。
【テストにおけるICT配慮 ― 井上賞子先生の指定討論 ― 】
指定討論「テストとICT」では、授業だけでなく『評価の場』での合理的配慮の必要性が議論されました。「テストは子どもの自己効力感を育てる場」であり、正当に評価されることが学びへの意欲を支えるという指摘に深く共感しました。会場では「働き方改革を理由にルビ打ちを拒否された」事例も紹介。私自身、息子の入試で同様の経験があり、学校と対話しながら技術的助言や代替手段を提案することで乗り越えました。息子の中学校も、テストの重要性と子どもの学ぶ権利を尊重していたため、建設的な対話が実現したと考えています。また井上先生には大阪府の公立高校における合理的配慮の現状を共有し、「学ぶことの権利」は基本的人権の側面を持ち尊重されるべきであることを直接お伝えしました。テストでの配慮は特別扱いではなく、学びの公平性を守る合理的配慮であることを再認識しました。
【おわりに ―目標達成と御礼― 】
学会参加で掲げた①直接質問 ②名刺交換 ③ネットワーク形成はすべて達成しました。得られた知見とつながりを当会の活動に確実に活かし、会員・お子さまはもとより、まだ会員でない大阪府民の皆さまにも寄与できるよう取り組んでまいります。
また、今回ともに参加したOさんには、彼女の支えがなければ目標達成は叶わなかったと心より感謝申し上げます。このたびの学会派遣の機会に、深く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。 (N)